〜〜評論・エッセイ〜〜
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『ランボー・横断する詩学』
1993年 未来社/2,575円
ドゥルーズ=ガタリの概念装置を援用しつつ、ランボーの諸テクストの文彩がはらむ永遠の断片性と
不連続性を論じた、鋭利なる詩学。
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『散文センター』
1996年 思潮社/3,200円
「詩の終わり」のパースペクティヴのあざやかな反転、あるいは来るべき「詩の歴史」へと照準した
未来形の実践。フットワークも軽やかな90年代詩のジオグラフィー。
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『討議戦後詩 詩のルネッサンスへ』(城戸朱理との共著)
1997年 思潮社/3,800円
既成の枠組みから「戦後詩」を解き放ち、詩の言葉の広がりと深さを的確に示しつつ、ありうべき詩史の
可能性を模索する斬新かつスリリングな鼎談集
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『21世紀ポエジー計画』
2001年 思潮社/2,900円
インターネット、朗読、定型へと離散/個別化を深めてゆく90年代後半の詩的状況の錯綜する迷路を、
〈翻訳空間〉〈詩的ガイネーシス〉という生成する二つの線でスパイラルを描きながらたどり、
同時代の詩の生成の場所に立ち会う。あらたな始まりへの予感のなかで、詩人は待機の姿勢をふりほどき、
跳躍のための繊い羽をふるわせはじめる。
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『金子光晴を読もう』
2004年 未来社/2,200円
雑誌「未来」に好評連載された4章に、あらたに書き下ろし2章を加えて成る。
身体、母性棄却、クレオール性、自己と皮膚の問題系などを手がかりに、金子光晴のアクチュアリティを示す
画期的な論考。
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『現代詩作マニュアル 詩の森に踏み込むために
2005年 思潮社 詩の森文庫/980円
現代詩の最前線で活躍する野村喜和夫が、詩の作り方や鑑賞方法を導く、現代詩入門の書。
しばしば難解だと敬遠されがちな詩の世界を、「歴史」「原理」「詩語辞典」を通じて身近にする「読書案内」。
 
『討議・詩の現在』(城戸朱理との共著)
2005年 思潮社/3,600円
『討議 戦後詩』の成果を踏まえて、詩と生を貫く骨太な論理を提示する。未来への〈詩と評論〉進行形。
 
『ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ』
2007年 みすず書房/1,500円
「言葉の意味は一瞬である。だが、言葉の実在の輝きは永遠である」──天才詩人ランボーの『地獄の季節』は、いまなお最高の「現代詩入門」です。詩人になりたい人へ向けて、この「詩と格闘する詩人の物語」を鮮やかに再現します。詩人の心構え、詩的言語の独自性がまっすぐに伝わる本書で、あなたも実作への扉を開けてください。
 
『オルフェウス的主題』
2008年 水声社/2,800円
現代詩の最先端で活躍する著者が、古今東西の詩的テクストを渉猟しつつ、詩作の根本動機そして詩/生/死をめぐって繰り広げる壮大な批評の冒険!