〜〜詩集〜〜
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川萎え
1987年 一風堂/品切れ
言語的大地/大地的言語の交錯を織る衝撃の処女詩集。帯文渋沢孝輔。
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わがリゾート
1989年 書肆山田/品切れ
病の詩の地図のうえに詩の病の地図を組み合わせ、
声になりそこねた言葉と言葉になりそこねた声とをせめぎ合わせる連作詩集。
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反復彷徨
1992年 思潮社/2,000円
詩/メタ詩のめくるめくフーガのうちに、ついに見出された静謐の時空。
詩の行為が死と誕生を繰り返す未聞の実験場として、90年代詩の先端に開く異貌のランドスケープ。
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『特性のない陽のもとに』
1993年 思潮社/2,600円
詩篇と詩集とが不完全を意図したように中断し、妖しい輝きを放ちながら、
詩生成の湧き立つスリリングなトポスに読者を拉致する。第4回歴程新鋭賞受賞。
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長篇詩 平安ステークス
1995年 矢立出版/1,800円
多重の空間性を多様な言語態に転換しつつ、棄却と成就の間隙に不安な流動性そのものを定位し、
時間と空間を同次元に集積する輝かしい長篇詩。
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現代詩文庫141 野村喜和夫詩集
1996年 思潮社/1,200円
処女詩集『川萎え』及び『反復彷徨』全篇のほか、初期詩篇と既刊詩篇のエッセンスを網羅、
現代詩の先端を走りつづける詩人の全貌が俯瞰できる。
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草すなわちポエジー
1996年 書肆山田/2,800円
「この詩集には、現代日本語と呼び習わされているものを、いかに詩の不断の起源に置き直すか、
という問題についての膨大な考察がある」(前田英樹)
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アダージェット、暗澹と
1996年 思潮社/2,800円
「ふられるような出来事、そして詩語の波動にも似たうねり(・・・)、ここで詩人は、
時すなわちポエジーという命法を発しているのだ」(城戸朱理)
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風の配分
1999年 水声社/2,800円
移動、律動、眩暈。いくつかの緯度と経度をくぐりながら、きらめく断章を繋いでつづけられる
詩人の不思議な旅。第30回高見順賞受賞。
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狂気の涼しい種子
1999年 思潮社/3,200円
「私」を越えて光沢を得た種子がゆらぎ出し、語り出し、人生の核心に向かって静かな繋茂を開始する。
『川萎え』以来のテーマの集大成的詩集。
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『幸福な物質』
2002年 思潮社/2,600円
幸福とは物質である――。細く長く伸びる糸を紡ぎだす、みずみずしいことばの陽光がキラキラと輝きはじめる。
詩のあたらしい扉を開く最新詩集。
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『ニューインスピレーション』
2003年 書肆山田/2,800円
「野村喜和夫氏の詩集『ニューインスピレーション』の出色の自由、天性の柔軟(・・・)。
この詩集は、詩の来るべき戸口を開くことになるのかもしれない」(吉増剛造)。第21回現代詩花椿賞受賞。
   
長篇詩『街の衣のいちまい下の虹は蛇だ』
2005年 河出書房新社/3,300円
「言語は宇宙からのヴィールスだといったのがW.S.バロウズならば、レインボー暦に錯乱する惑星都市の言語を発明したのが、ノムラ.キワオだ」(藤沢周)。
   
『スペクタクル』
2006年 思潮社/4,600円
どこまでも惑乱してゆく野生の眼に、眩暈がするほど世界が剥きあらわれてくる。『あるいは生という小さな毬』と『そして最後の三分間』の2分冊より成る。
   
『稲妻狩』
2007年 思潮社/2,800円
現代詩のトップランナーが贈る、愛と死と快楽のとっておきアフォリズム集。永遠より一日だけ短い、人生のために。「生きるとは/欲望の対象が右へ左へと逃げ去って/やがて欲望だけが/干からびたなまこのように残る」
   
『plan14』
2007年 本阿弥書店/2,500円
言葉の宇宙をめぐる旅へ! 現代詩の先端を走る詩人野村喜和夫の第14冊目の詩集。
   
『言葉たちは芝居をつづけよ、つまり移動を、移動を』
2008年 書肆山田/2,800円
言葉の宇宙をめぐる旅へ! その時、炸裂するものがあって、一つの意味は百もの無意味に分岐した。無意味は、けれども、記憶のささくれにさわり、血を滲ませる。遠く背後にしたと思われる起点が不意に魁偉な姿で立ちはだかり、永く狂いつづけている世界と佇立するぼく自身をうながす----いや、ここからが出発なのだ、と。
序として新作の長詩「言葉たちは移動をつづけよ、つまり芝居を、芝居を」を加えた注目の初期詩篇集成。